日本国内の学校と同じように、全日制で日本の授業を行う「日本人学校」は、限られた大都会にしか存在しません。そこで、海外で生活する日本人(必ずしも日本国籍とは限りませんが)の児童・生徒が、将来日本の学校に入学または編入するのを助けるために、「日本語補習授業校」というものがあります。
多くの日本語補習校は、当地の企業や在留邦人によって作られた、私的な学校から始まっています。ある程度規模が大きくなると、文部科学省から認定を受け、日本から派遣教員(校長先生)や資金の一部が援助されます。
海外の日本人学校や補習校に通っている子供(約55,000人)のうち、約3割が日本語補習校に通っています。世界各地に185校の補習校があり、このうち4割強が北米地区に設置されています。

海外子女教育振興財団の在外教育施設一覧表[北米地域]を基に、おおまかに◎大・中規模、●小規模校として地図上にプロットしてみました。
当然のことですが、日本人の多く住む地域には、規模の大きな補習校または日本人学校の補習部が沢山あります。一方、日本人のあまりいない地域には、日本語を勉強できる環境が無く、通信教育・問題集などを使って、家庭で勉強することになります。これは、小学生以上のお子さんをお持ちの留学者(および海外赴任者)にとって切実な問題です。
補習校に通われる場合、基本的に子供たちは月曜から金曜まで現地校に通い、週末のみ補習校に通います。これで、日本の学校の一週間分の勉強をしなければならないので大変です。漢字練習や音読、計算練習の宿題を現地校の宿題・プロジェクトの合間にやらなければなりません。
国際結婚をされて家庭で日本語を使う機会の少ない子供、現地生活が長くて日本語力の不足している子供の場合、学年を下げて勉強できる場合もあります。小さな補習校では、現地在住の日本人(教職資格・経験を問わず)が教えていることも多く、クラス内の日本語能力にも差がある中で、どのように学習を進めるのか、多くの課題に直面している学校も少なくありません。





