最近日本でも注目されつつある、チャータースクールとマグネットスクール。聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
どちらも公立校なのですが、それぞれ特色が違います。
チャータースクール
チャータースクールは1992年ミネソタ州で設立されたのが始まりです。現在は37の州で約2700校、約70万人の生徒が通っています。州によってそれぞれ「charter law」があり、その法律の基準に満たされている学校のみが、チャータースクールの認可を受けることができます。
チャータースクールの運営費はすべて公費でまかなわれ、学費を払う必要は一切ありません。そして、最大の利点は親や教員、その地域に住む人たちの要望を取り入れた、独自の教育方針を打ち出すことが出来ることです。その結果、少人数制のきめ細やかな教育を、公立校でありながら実現することが出来るのです。いじめや不登校といった問題解決の糸口にもなっています。しかし、「成績向上」の結果もきっちりと残さなければ、チャータースクールの認可を取り上げられてしまうという、厳しい面もあります。
マグネットスクール
マグネットスクールは、チャータースクールよりも歴史は古く、1971年テキサス州で最初に設立されました。
子供ひとりひとりが持っている、興味や特技をのばし、そして、その地区の学力向上を狙いとしています。チャータースクールはその学区内に住んでいれば、だれでも申し込みが出来る(かなり長い待ちがあるようですが)のに対し、マグネットスクールは学区には関係ないのですが、入学に際してテストがあります。
そして、学校全体がマグネットスクールの場合と、そうではない場合があります。すなわち、一つの普通の公立校の中に、マグネットのクラスがいくつか存在するということです。
マグネットの種類はアート、音楽、化学、算数などさまざまで、クラスをあげてこれらの分野を集中的に掘り下げて勉強することになります。ですから、生徒は自分の得意な分野に力をいれているマグネットスクールを選択することで、より深く勉強することができます。
しかし、一方で平均的な学力が付きにくいのではという懸念があることも事実です。
これは実際に私の友達で、お子さんをマグネットスクールに通わせている方に聞いたのですが、マグネットスクールの狙いの一つは、「地域の学力向上」なので、学校の所在地は治安があまり良くない事が多いそうです。そして、自分の子供がたとえ「マグネットクラス」だとしても、他のクラスは普通のお子さん、しかも学区の悪い地区にあるので、授業以外の時間で一緒になるとき(カフェテリアでランチを食べるなど)は、あまり環境が良くないそうです。
以上の事を考えると、マグネットスクールに申し込む場合は、学校の所在地と学校単位なのか、クラス単位なのかをしっかり確認してからにされるとよいと思います。
どちらも公立校でありながら、子供たちの将来性を重視した教育システムであり、こういう所からもアメリカの柔軟さがうかがえます。





